成人の酸素療法のガイドラインはある
しかし、小児の酸素療法のガイドラインはない
酸素療法は簡単なようで本当は奥が深い
本当に理解して酸素療法が行われているのか???と常に疑問を抱えて臨床で働いてきた
埼玉県立小児医療センターでRST(呼吸療法サポートチーム)が作られた時
やるべきことは人工呼吸などの高度医療に取り組むのではなく
まずは呼吸療法の基本となる酸素療法を伝えること
RSTのメンバーを説得して
埼玉県立小児医療センター版、小児酸素療法ガイドラインを作ることにした
完成した小児酸素療法ガイドラインはとても素晴らしいものになった
これを元に研修会も開催した
これが、表に出たらいいな。。。と思っていたが
実現には至っていない
そんな中で、日本メディカルネクストから出ている宮本顕二先生の酸素療法の冊子の小児版を作りたいと考えた
酸素療法デバイスを販売している企業のいくつかに冊子のお願いをしたが、なかなか厳しい状況であった
そんなん中で、アトムメディカル様が冊子の作成に協力してくれることになった
そして2015年に小児のための『酸素療法 実践ガイド』が完成した
この冊子は、全国の医療スタッフの多くに配布され、少しながら小児の酸素療法の啓蒙活動に役立ったと思う
そして、初版では足りない部分を補うため2020年の冬に改訂版のお願いをした
そして、2021年3月にデジタル版として第二版が完成し医療者であればダウンロードできることになった
しかし、やはり啓蒙活動には印刷版が必要とお願いし
2021年12月末に第二版の印刷版が完成し
2022年1月に手元に届いた
感無量である
やはり印刷版は良い
心に伝わる感覚が違う
またたくさんの方々に届いて欲しい
そして少しでも正しい小児の酸素療法が行われることを願う
さらにこの冊子が成人の酸素療法のレベルアップに繋がったらと願うのである
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